”見えない貧困”まちづくり委員会で学習会

2017/04/19

0022月12日NHKスペシャル〝未来を奪われた子ども〞が放映されました。子どもが学びながらアルバイトをし、生活費に補助している。親が仕事に懸命なのが見えるから自分の事はすべて我慢する。そんな状況を誰にも話さない。普通の事が体験できないので周りと繋がれない。これからにも希望が持てない。そんな内容でした。
2月14日まちづくり委員会は、宮崎生協病院小児科の上野満医師と社会福祉士の米田春菜さんのお話を聞き学習をしました。
ひとり親世帯の貧困率は58%で世界最下位です。宮崎生協病院では、就学援助を利用している小中学生のお子さんの外来診療について無料低額診療を適用し、外来費用を無料にしています。昨年度は37件、今年度は24件です。学校を訪問し様子を聞くと、子どもなりに病院の診察を控えているようです。
米田さんが「子どもたちが遊んでいる時に、生活保護を受けている家庭のお子さんが高価な物を持っていると、どう思われますか」と参加の組合員さんに質問しましたが、答える方はいません。みんな自問していました。子どもの貧困の基は保護者の貧困です。これが連鎖して生まれて十余年で将来を失望するような貧困があってはいけません。
日本はOECD34カ国中10番目に貧困率が高いそうです。周りの子どもたちにより関心を深めて見守りましょう。(県北支部支部長 矢通寿子)