6月1日より宮崎市特定健診が始まります

2018/05/16

 組合員の皆様、今年も特定健康診査※の時期がやってまいりました。宮崎市国民健康保険を利用されている方をはじめ、特定健診の受診対象者の方には、そろそろご自宅に受診券が届くころかと思います。
私たち宮崎医療生協は、組合員の皆さまに、健康づくりの第一歩としてぜひ特定健診を受けていただきたいと思います。
(※宮崎市以外の市町村の国民健康保険を利用されている方も、特定健診は受診できます。詳細については、お住まいの自治体にお問い合わせください)

■ 「メタボを探す」特定健診

 特定健診は別名を「メタボ健診」と言います。メタボとは「メタボリックシンドローム」の略称で、日本語では「内臓脂肪症候群」と言い、「体重と身長から計算されるBMI指数※が25以上、あるいは腹囲が男性85cm、女性90cm以上」の方を指します。特定健診で腹囲を測るのは、お腹周りの内臓脂肪に着目するためです。
 図1を見てみましょう。不規則な生活が続くと、内臓脂肪型肥満になりやすいと言われています。これを放置しておくと、お腹周りの見た目はもちろん、健診結果においても血圧、脂質、血糖といった検査項目に異常値が出ます。さらに放置すると高血圧、脂質異常、高血糖になり、いずれ心臓病、脳疾患、循環器疾患、糖尿病性合併症へ繋がります。これらの病気になると、長期にわたる通院や、相当な医療費(入院費、検査費、手術費、薬代など)がかかります。特定健診は、こうした病気になる可能性がある人を探し出す健診と言えます。
 特定健診の受診対象者は40才~74才ですが、宮崎市国保の場合は35歳から受診することができます。75歳以上の方は後期高齢者健診と名称が変わりますが、同じ内容の健診を受けることができます。社会保険被扶養者の方は、原則40歳以上の方が対象となります。窓口負担金等は各保険によって異なりますので、詳しくは保険者からの案内をご確認ください。

■ 宮崎医療生協は、一歩踏み込んだ「健康づくりセット」を

 しかし、特定健診はメタボリックシンドロームに特化している分、一般的な健康診断としては内容が不十分です。宮崎医療生協では、検査項目を補いつつ、かつ組合員みなさんの健康づくりに活用できる「健康づくりセット」をご用意しております。特定健診の料金にプラス1,500円で、血液検査の項目追加、胸部レントゲン、心電図の検査を受けることができます。特定健診を利用しつつ、さらにもう一歩踏み込んだ「健康づくりセット」を受けていただければ、組合員みなさんの健康づくりのお役に立てると思います。

■ 特定健診受診者の約60%に「異常あり」

 図2は、宮崎生協病院で2017年度宮崎市特定健診を受診された809名の判定結果です。ここでは、約60%の方に何らかの異常があるという結果が出ています。生協病院での健診結果ですから、今現在も病院に定期受診をされている方(治療中の方)も含まれています。それでもかなりの方が、健康に何かしらの問題を抱えていることが推察されます。

■ 「健康なまちづくり」は「健康なからだづくり」
 医療生協のスローガン「健康なまちづくり」を目指すには、自分の「健康なからだづくり」が不可欠です。自身の健康状態を把握し、健康への関心を持つきっかけとして、まずは健康診断を受診しましょう。特定健診は、定期的に病院にかかっている方でも受診できます。宮崎医療生協の「健康づくりセット」も、もちろん受診できます。受診案内や受診券が届いたら、宮崎生協病院または最寄りの各クリニックにお電話ください。宮崎生協病院健診科 0985-24-6566(電話予約8:00-16:30)

宮崎生協病院健診科 畠山大輔