コロナ禍だからこそ受診を!特定健診・がん検診

2022/06/10
 特定健康診査の受付が宮崎県内の各自治体で始まっています。
 2015年度のデータでは、宮崎県の健康診断の受診率は44.6%で、全国平均の50.1%を下回り、全国で下から7番目の順位となっています。日本がん協会も、2020年度にがん検診を受けた人は前年より3割減ったと発表しており、がんが進行した状態で見つかるというケースが増えています。今年は昨年に引き続き、コロナウイルスの影響でさらなる受診率の低下が予想されます。
 しかし、コロナ禍の今だからこそ、宮崎医療生協では、健康づくりの第一歩としてぜひ特定健診を受けていただきたいと考えています。

「健康なまちづくり」は「健康なからだづくり」

 不規則な生活が続くと、内臓脂肪型肥満になりやすいと言われています。これを放置すると、お腹周りの見た目はもちろん、健診結果においても血圧・脂質・血糖といった検査項目に異常値が出ます。さらに放置をするといずれ心臓病・脳疾患・循環器疾患・糖尿病性合併症などへ繋がります。特定健診はこうした病気になる可能性がある人を探し出す健診と言えます。
 また、大腸、胃がんの発見は内視鏡検査で行いますが、費用が高額で気軽に受けられる検査という訳ではありません。そこでまずは、各市町村の自治体のがん検診制度を利用して検査することをお勧めいたします。

2019年度、2020年度がん検診数比較

 健康診断の結果が悪いからと言って必ず「がん」であるとは限りません。しかし、精密検査及び治療を行うことで早期発見に繋げることができるので、がん検診を受診することをお勧めいたします。

 医療生協のスローガン「健康なまちづくり」を目指すには、自身の「健康なからだづくり」が不可欠です。コロナウイルス感染症を恐れるあまり、必要な健診の受診を控えてしまい、生活習慣病やがん等の早期発見や早期治療につなげることが出来なくなる前に、自身の健康状態を把握し、健康への関心を持つきっかけとしてまずは健康診断を受診しましょう。
 特定健診は、定期的に病院にかかっている方でも受診することが出来ますので、受診案内や受診券が届いたら、宮崎生協病院または最寄りの各クリニック、かかりつけ医にご相談ください。

●宮崎生協病院 健康診断科 TEL.0985‐24‐6566(電話予約 8:00~16:30)